音楽とひとり

ひとりではじめるミュージックハック。

ライブハウスとご飯|磔磔と大豊ラーメン(京都)

こんにちは、B子です。

ここでは、大好きな関西のライブハウスと、ひとりライブハウスのおともであるご飯スポットを、ぽろぽろと綴っていければと思います。

bluebaledbird.hatenablog.com

 

ライブハウス「磔磔

 

関西以外のみなさんにはいきなり「さあ、なんて読むでしょう!?」という感じですが…

 

スマホで文字変換する時は「はりつけはりつけ」と不穏な言葉を連ねますが、読みは「たくたく」

恐るべきことに1974年開業。関西でも老舗のライブハウスなんだとか。

 

たどりつけない伝説ライブハウス

 

碁盤の目のまち、京都。

 

「東西と南北の通りの名をあわせて、たとえば四条烏丸西入ル(四条通烏丸通の交差したところを西に入る)みたいに表現すれば、住所を覚える必要もないし、道に迷うこともないよ!」

 

誰かにそう教わったのは、私が京都で大学生生活を過ごし始めて間もなくの頃でした。

実際その通りで、自転車と「主要な通りの名前一覧表」さえあれば、細かな地図のお世話になることなく過ごした4年間。

(単に当時はグーグルマップというサービスがなかったともいえるが…)

 

ところが在学中は、四条界隈でアルバイトもしていたし、遊び倒していたはずなのに、もったいのないことに磔磔に行ったことはなかったのです。

 

卒業して数年。

はじめて、噂に聞く伝説のライブハウス「磔磔」へ。

 

阪急河原町駅から地下道をあがり…

 

なんやこれ、めっちゃ迷うやんけ!!!

 

いきなり迷いました。

京都を出た後で京都に裏切られる悲しさ。

 

もう10回以上行っていると思うんですが、未だに迷います

確かこの道だったはず!とアタリをつけながら進めど、うまいことジャストな位置に着かず、気付けば大まわり。

それも開演ぎりぎりの時に限って。

(開演すると音が流れてくるので結果的にすぐ分かるんだけど。)

 (というかグーグルマップ見ればよいんだけど。)

 

誰でもやさしいはずの京都の住所。

磔磔の所在地は京都市下京区富小路仏光寺下がる」

うまく行けば、四条の大通り裏手の、新しいマンションや古くからの一軒家やお寺が入り混じった住宅街に、木造の建物が姿を現します。

 

見つけ当てれば、そこは桃源郷であることは保証しましょう。

 

柱を見つめる2時間半

 

磔磔に限らず、ライブハウスあるあるかもしれないですが。

なんでそこに柱おんねん、ていう。

 

磔磔にはステージの真正面にぶっとい柱があります。

 

木の丸テーブルも撤去されている混んでいるライブの日なんかに、「あ、ここ空いてるやん」と滑り込むとたいてい柱裏です。

 

ステージ。出演者。

見えません。

当然モニターなんかあるわけもなく。

 

でも大丈夫!

磔磔のアーティスト出入りは2階の楽屋から客席内を通っていくので。

ステージの出入りの時だけは、柱裏からでも出演者が見えます。

 

ビール瓶に響く音楽

 

ライブハウスでビールを頼むとたいてい、プラカップやグラスにサーバーから注がれるか、缶の口を開けた状態で渡されるかが普通かと思うのですが。

 

磔磔といえば瓶ビールです。

 

もちろん、ひとりで行っても瓶ビール。

さすがに大瓶じゃないですが。

銘柄はキリンラガー

くうっ。これもまた、雰囲気によく合うんです。

 

コップはもらわず、豪快に瓶の口にキッスをしながら黄金の液体を流し込めば、木造ライブハウスに響く音楽が、よりいっそういい感じに聞こえてくる。

ギンギンキンキンしていなくてやさしいんだけど、なよなよっとした優男じゃない野太さのある磔磔サウンド

 

やがて空になるビール瓶。

すると、なんということでしょう。

 

右手にぶら下げたビール瓶の空洞に、音楽がぶわんぶわんと響いているではないか!

 

振動する右の手のひら。

なんという幸せ。

磔磔のとっておきです。

 

木屋町の横道「大豊ラーメン」

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磔磔で耳を甘やかしきった後は、胃袋にいい思いをしてもらう番です。

河原町通りを渡って、木屋町の南側出口から三条方面へと。

きゃあきゃあと黄色い声を上げてタチの悪い酔い方をしている学生たちや、高瀬川に流れてゆくゲロだって、満たされて幸せな今だけは「ああ、平和だな」とやさしい気持ちで横目に眺めつつ歩けるのだから、人間なんて身勝手なもの。

 

いつもそんなに量を飲まないビールを瓶であけた後。

ほろ酔い上機嫌のまま、駐輪場を越えたあたりで「くっ」と東に路地を入ります。

 

細い路地からこぼれるあかり。

狭い店内。

「ラーメン屋ですが何か?」て感じでスイーツ女子を撃退する、質素なカウンター。

器からあふれんばかりに咲くチャーシュー。

黒いスープ。

黄色いレンゲ。

 

味は濃いけど、脂ギトギト系のくどさはないスープはまさにお酒の後の〆ラーメン

柔らかくてさっぱりしたチャーシューは、量が多いのにぺろっと進んでしまいます。

 

グルメ本のラーメン特集に取り上げられるような「おいしいラーメン」なのかは正直よく分からない。

しかしライブの後に確実に「食べたくなるラーメン」

これぞ京都の魔力。さすが魔都!

 

磔磔で「ひとりライブ始め」

 

毎年というわけではないですが、ここ最近では1年の”ライブ始め”を磔磔で迎えることが多くなりました。

騒音寺のお正月鉄板興行です。

 

NABEさん好きや…この動画の岡さんギター懐かしいな...

 

www.youtube.com

 

磔磔八坂神社までも余裕で徒歩圏内

お正月は大通りが混んでいるので、一本裏通りを歩くのがおすすめです。

 

神様にsay「今年こそライブ友達ができますように!」

(思ってもいないくせに…)

 

 

LINK:ライブハウス磔磔 [takutaku]

(どうかこのままホームページがリニューアルしませんように!)