ライブハウスとご飯【番外編】|ペニーレーンとみよしの(札幌)
こんにちは、B子です。
RSR2019年の思い出をもうひとつ。
ライブハウス「ペニーレーン」
ついに…
傘が、死んだ。
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その時、私は札幌の知らない場所にいた。
台風で中止となったRSR2019の1日目。
空港に着いたらそのまま会場に直行するつもりだったが、予定が空白になってしまった。
ノートパソコンを持参してきていたので、空港の待合い椅子で少しだけ仕事をした。
だけど、ここはせっかくの北海道。今日ずっとじっとしているのも、もったいない。
台風の接近に伴うダイヤ変更を告げるJRに乗り込み、札幌市内へ。
観光地で迷ったときにはいつも、【○○(地名)+Deep案内】で検索してしまう。
そして、思惑通り、気になるスポットを発見。
こ・れ・だ。
レトロスペース・坂会館
札幌駅から路線バスにin。
20分ほど走って目的のバス停を降りるが、結論、休館であった。
完全にシャッターが閉まっている。
そして、会館玄関からはみ出た気になるアイテムたちが、雨に打たれている。
昨日を共に過ごした台風が、再び近くまで来ているようだ。
(飛行機で追い越しただけ)
雨脚だけでなく、風も強くなってきた。
帰りのバスが来ない。
そしてついに…
傘が死んだ。
サッポロ OMOIDE IN MY HEAD状態
風にあおられ、マリリンモンローの捲れたスカートのように骨からナイロンが外れて巻き上がった折り畳み傘。
その下で濡れる肩をすぼめながら、来ないバスを待つのはやめて、私は電車の駅へと向かうことにした。
マンションの軒下を借りて駅のだいたいの方向を確認すると、スマホをしまい、大通り沿いを歩き出す。
ラーメン屋。
雰囲気の良い喫茶店。
美容院のウェルカム黒板。
普通なら、スタッフが手書きで「暑い日が続きますね~!冷やしシャンプーいかがっすか?」なんて綴るようなスペースだろうに、なぜか「クマに出会った時の対処法」が書かれていた。
さすが北海道。
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やがて、左手側にコンクリ壁に、ポスターが並んだ建物があらわれた。
これは、ライブハウスか?
目を遣るとドア横の看板が目に入った。
PENNY LANE 24
私でも知っている名前だ。
ツアー先一覧によく載っているやつ。
そして、ナンバーガール解散の地だ。
今日復活するはず、だった。
twitterでも、その日の朝、RSR1日目の中止を嘆くつぶやきのなかに「いっそ今夜はペニーレーン空いてるから、そこでやればいいのに!」みたいなコメントのがあるのは読み流していて。
そうか、今日は公演自体が最初からないのだな。開演前には観客がきっと取り囲むように並ぶのであろうハコの周りも、今日は閑散としている。
思わぬ聖地巡礼に感謝するしかない。
「みよしの」の餃子カレー
繰り返される諸行無常。
よみがえる食欲。
その後、琴似駅近くのチェーン店に入って、私は出会ってしまったのだ。
餃子カレーに。
カウンターで餃子カレーを頼むと、おばちゃんが、どん、とキャベツの漬物のようなものを出してくれた。
餃子は注文を受けてから焼いてくれるみたい。
キャベツ、うめえ。
(サンマルコのカレーでも私はすぐにキャベツを食べすぎる。)
しばらくして提供されたカレーは、スパイシーでなくて、どこか懐かしいとろみザラザラ系。
そのルウに餃子をディップして食べる。
あり。大あり。
餃子カレー=ちょっとキワモノだというファーストインプレッションを打ち砕き、どうして30年以上も食べてこなかったのか後悔するレベル。
そして、何よりバランスがいい。
辛さと餃子。
キャベツとカレー。
カレー。
ライス。
餃子。
キャベツ。
この4つが一体となって、ギュインギュン攻め立ててきやがる。
なんだこの完成度は。
ナンバーガールか。
胃の中がマツリスタジオだ。
さらには圧倒的コスパ。
関西にぜひ出店してほしいと願ってやみません。
アルバムはSAPPUKEIばかりきいてしまう
ススキノでは、ナンバガ出演なしを悲しむ人たちによって、野生の向井秀徳探しが行われたり、カラオケや飲みオフ会的なものも開かれたとか。
私はひとり、レディースサウナの仮眠室ベッドに寝転んで、YouTubeを開いたのでした。